2月11日は「建国記念の日」です。仙台市内では、建国記念の日を祝うグループと反対するグループがそれぞれ集会を開きました。
青葉区で行われた「第59回建国記念の日を祝う宮城県民大会」には、およそ700人が参加しました。
大会では自民党の衆議院議員、宮城5区選出の小野寺五典政調会長が記念講演を行いました。
自民党小野寺五典政調会長「この国の在り方、私たちが受け継いできた文化そして日本国民としての誇り、これを胸に刻み私たちはしっかり政権与党としてこれからも頑張ってまいりたい」
続いて、大会長を務める高橋伸二県議会議長が「故郷を愛する心を一つにして夢と希望に溢れる宮城を目指し前進する決意を新たにしたい」と式辞を述べました。
そして最後に「共に手を携え困難に立ち向かい美しい日本の国柄を守り伝えていく」とする大会宣言を発表しました。
一方、「建国記念の日」に反対する市民団体の集会が仙台市内で開かれ、およそ450人が参加しました。
集会では、一橋大学と東京大学の名誉教授を務める油井大三郎さんが「東アジア危機を戦争に転化させないために〜戦前の教訓をどう活かすか」と題して講演しました。
油井さんは、現在の日本では中国やロシアの脅威が誇張され、安全保障政策の大転換が起きていると指摘。戦争へと突き進んだ戦前に通じるものだと批判しました。
油井大三郎名誉教授「私たちは大きな転換点にあるだけに、いたずらに軍事力で威圧する政策ではなく平和的に紛争を解決するような、国際機関・国際法を尊重する、地域統合を積極的に進めていくような政策をとるべきではないか」
集会では、人権や平和など憲法の精神を守るよう求める宣言を採択しました。
参加者はその後、会場から仙台市中心部へデモ行進をして「憲法改悪反対」などと訴えました。