東日本大震災月命日の2月11日、宮城県石巻市の伝承施設などでは、津波警報を想定した来訪者の避難訓練が行われました。
訓練は石巻市門脇地区で伝承活動を行う団体が毎年2月11日に開催しているもので、近隣住民や施設の職員などおよそ30人が4カ所に分かれて参加しました。
このうち「みやぎ東日本大震災津波伝承館」では、中学生が修学旅行で訪れていた際に震度5弱の地震が発生し津波警報が発令されたという想定で行われました。
避難中には余震の発生も想定され、参加者は声掛けなどをしながら高台までの安全な誘導や避難を心掛けていました。
参加者「当時中学2年生で(釜石で被災した)その時のイメージと、あとはどれだけ早く逃げるかっていうのを身をもって大切さを実感している。できるだけ迅速に、情報も集めつつという判断が難しかった」
参加者「中学生の不安をどう取り除けるかというところが大事と思って、我々大人がこどもたちをどうサポートしてあげるかというところは考えなくてはいけない」
訓練では、2024年5月に石巻市によって改訂された津波警報時の避難場所についても、参加者同士で確認していました。