宮城県白石市の公共工事をめぐり市の係長が逮捕された官製談合事件で、業者側は係長が工事の設計価格を算出するようになった2020年度以降、他にも5件の工事を落札していたことが分かりました。
官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された白石市上下水道事業所の工務係長、平間大地容疑者(36)と、白石市の草刈工務店代表、草刈俊彦容疑者(63)の身柄は21日に仙台地検に送られました。
平間容疑者は2023年9月、白石市が発注した配水施設の屋上の防水改修工事の入札で、草刈容疑者に予定価格や他の業者名を事前に教えた疑いが持たれています。
白石市によりますと平間容疑者は、2018年度に上下水道事業所に配属され2020年度以降は工事の発注や予定価格の基となる設計価格の算出を1人で担当していました。
khbが入手した過去の入札記録によると草刈工務店は2020年度以降、白石市が発注した上下水道事業所の工事を他にも5件落札していたことが分かりました。
2人は、入札を通じて関係を深めたとみられ警察が余罪を調べています。