ミャンマーの犯罪組織拠点で特殊詐欺のかけ子をさせられ、その後保護された宮城県の男子高校生(17)が「警察官を装い高齢者を標的にしていた」などと話していることが分かりました。

 捜査関係者によりますと、男子高校生はオンラインゲームで知り合った男に誘われ1月上旬にミャンマーの犯罪組織拠点に連れて行かれ、特殊詐欺のかけ子をさせられていました。

 その後の取材で、男子高校生は「高齢者が多い日本の2県を標的にして、警察官を装って電話していた」などと話していることが新たに分かりました。

 男子高校生はミャンマー隣国のタイ当局によって保護され、既に帰国しています。男子高校生に航空券を渡し現地に連れ去ったとして、タイ当局は藤沼登夢容疑者(29)を拘束しました。

 警察庁によりますと2024年10月以降、日本人がSNSなどで海外渡航を誘われ警察に保護された事案が10件確認されていて、注意を呼び掛けています。