26日の東京は4月上旬の暖かさとなりましたが、気を付けたいのは朝と夜の「寒暖差」です。対策を「寒暖差」のプロに聞きました。

■東京 4月上旬の暖かさ

 富士を望む東京・世田谷区の羽根木公園。白や桃色に見頃を迎えた梅が花を添えます。

花見に来た人 「最高じゃない?きょうから暖かくなるから」 「暖かいうえに青空なので最高にすてき」

イタリア人留学生 「とてもすてきです。梅を楽しむには完璧な日」

 東京都心の気温は17℃を超え、今年一番の暖かさに。列島は一気に春の足音が聞こえてきました。

■車道に水たまり 雪解け

 雪解けが進む札幌市。28日には気温11℃まで上がり、2月としては記録的な暖かさになる可能性があります。

■「寒暖差」どう対策?

 春の訪れとともに気になるのが…。

花見に来た人 「家、出た時は寒くひんやりした。マフラー巻くか迷った」

 朝と昼の寒暖差です。東京都心の気温差は13℃以上。

 栃木県大田原市に至っては、実に20℃以上の気温差となりました。

花見に来た人 「熱を保ってくれるレッグウォーマーを着けて、足首からひざ下まで温める」

花見に来た人 「脱ぎ着できるような格好で行く。子どもも暑くなったら脱ぐように。半袖を下に着て、その上にスウェット。上着を着て、脱いでもおかしくない格好をさせている。段々、脱いでいけるように」 「朝イチ、とりあえず白湯を飲む。体が温かいです、持ちます。(作るのが)簡単なので」

■気温差7℃は要注意

 クリニックに「寒暖差疲労外来」を置く医師は、急激な寒暖差に警鐘を鳴らします。

せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅司院長 「(気温に)差があると人間の身体は体温調整にエネルギーを要する。それで疲労が蓄積していくのが寒暖差疲労。私が目安として(患者に)話すのは7℃」

 気温差7℃以上の変化は要注意です。

せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅司院長 「症状として1番多いのは、だるい・倦怠(けんたい)感、冷えの症状、冷えのぼせ、頭痛、めまい、首・肩こり、動悸(どうき)、関節の痛み、アレルギーの症状、ぜんそくの症状、気分的に不調など」

 今季は長く居座った寒波の影響もあり、“寒暖差疲労”を訴える患者が例年よりも「前倒し」で来ているといいます。

せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅司院長 「悪天候(寒波)で、ちょっと前にずれ込んでいる感じはある。生活に支障が出ている人もいるので早め早めに対策するのがポイント。かばんの中に何か1つ持っておけば寒くなった時、対策できる」

■新発見!パーツを温める

 生活雑貨の専門店「ロフト」でも“寒暖差”対策に役立つグッズがずらり。

ロフト広報 横川鼓弓さん 「実は使い捨てカイロだが、かなり大きい使い捨てカイロ。おなかにも腰にも使うことができるし、伸縮性があるので、しっかりとテープで腰に巻き付けることができる」

 「カイロ」のカタチも大小様々。ベルト型のものや首に掛けるタイプ、簡単に着脱できて朝晩の寒暖差にも“部分的にちょうど良く”対応できる「パーツウォーマー」が人気です。

 さらに、ピンポイントの「耳たぶ」に着目したアイテムも。耳たぶに貼るだけで耳から温まり、どこにいても気分をほぐしてくれます。

ロフト広報 横川鼓弓さん 「春は近付いているが、気温が上がったり下がったり、まだ寒く感じる人も多くいる。売り上げは大変、好調です」