政府が来月、ニューヨークで行われる核兵器禁止条約の締約国会議にオブザーバー参加しないと表明したことについて、被爆者団体の代表らが外務省を訪れて抗議しました。

核兵器廃絶日本NGO連絡会の共同代表　日本被団協　田中熙巳代表委員 「総理も変わりましたし、少なくとも今回からはオブザーバー参加をと思ってきておりましたし、行動しておられたようなので期待もしてきたんですけど、最終的には今月の段階では参加しないということで残念です」

　ノーベル平和賞を受賞した日本被団協などで作る「核兵器廃絶日本NGO連絡会」が外務省を訪れ、オブザーバー参加を巡る政府の判断に抗議し、改めて参加を検討するように要請しました。

　連絡会は要請のなかで、日本政府が過去にオブザーバー参加した国の事例を調べた検証は十分ではないとして、「結果ありきの名ばかりの検証だった」と非難しました。

　外務省の中村仁威軍縮不拡散・科学部長は「政府として『核兵器のない世界』を真剣に目指していればこその結論だ」と説明したうえで、要請については政府内で報告すると回答しました。