「アジフライの聖地」に訪れる観光客が増えてます。
サクサクとした衣に肉厚でふんわりとした食感が人気のアジフライ。
4度目の来店客 「おいしいです。本当に中がホクホクで素材の味がすごくいいですね」
初めて来店した客 「アジフライって時々ちょっと魚臭いものがあるじゃないですか。これはもう全然そういうのがないので、とてもおいしいと思います」
この店の味、それを生み出すポイントが…。
三陽食堂東京駅ヤエチカ店 吉村聡さん 「長崎県松浦市の魚市場に隣接する自社工場で、鮮度の良いアジを使用しています」
刺し身で食べられるほどの新鮮なアジを使ったアジフライ。こちらの店の自社工場がある長崎県松浦市はアジの水揚げ量が日本一。
2019年に市長が「アジフライの聖地」を宣言しました。
新鮮なアジをあえてフライにして他の自治体と差別化して全国に売り出し、注目を集めています。
松浦市文化観光課 木村大輔さん 「刺し身で食べられる鮮度抜群のアジを新鮮なうちにさばいてパン粉を付けた状態で冷凍されるワンフローズン。ここにこだわって」
松浦市は「アジフライ憲章」という独自のルールを設けています。その中にあるのが“アジを冷凍しない”もしくは“パン粉を付けて一度だけ冷凍する”という方法。冷凍を繰り返さないことで臭みがなく、旨味を保ったアジフライが提供できるといいます。
アジフライの聖地と宣言してからアジフライを目当てに観光客は約116万人に増えました。
今後は世界展開を目指しています。
松浦市文化観光課 木村大輔さん 「アジフライを日本中に、世界中に(長崎)県外、都市圏ですね、さらには日本を飛び出して世界にですね、国外の方にも美味しいアジフライを食べていただきたい」