2日からWEリーグ後半戦が始まります。マイナビ仙台レディースは、復興応援マッチとしてサンフレッチェ広島レジーナと後半戦の初戦を戦います。

 2024年9月。試合後のユアスタに学生たちが集まりました。マイナビの廣澤と西野の姿もありました。

 「伊達政宗が好んだ水玉をドリッピングという技法で表現し、躍動感をデザインしました」

 ユニホームデザインのプレゼンです。3月の復興応援マッチで選手たちが着用する限定ユニホームの最終審査です。

 応募総数は159件で、全て東北の学生たちです。悩みに悩んで廣澤と西野が選んだのは。

 廣澤真穂選手「星和真さんのデザインに決定させていただきました」

 仙台市の専門学校に通う星さんは14年前、塩釜市の保育園で被災して2週間を避難所で過ごしました。

 星和真さん「デザインコンセプトは再生とそこからつながる思い、です」

 1人1人が声を掛け合い励まし合い再び前に進む復興の姿を、日本の伝統模様で表現しました。

 元なでしこジャパン鮫島彩さん「星さんがおっしゃっていた再生とか前に進む。本当に色々な方の思いがつながってずっと前に進んで来られたチームだと思っているので」

 マイナビ仙台レディースの前身、ベガルタ仙台レディースは震災で活動を休止した東京電力マリーゼを受け入れる形で発足しました。東北の女子サッカーの灯を消さないという思いの先に、マイナビ仙台レディースがあります。

 4日、工場では着々と特別なユニホームの製作が進んでいました。いつもは青いユニホームのフィールドプレーヤーが、赤を身に着けます。

 星和真さん「すごいきれいですね。自分の作った物が形になるところを見るは初めてだったので、すごくうれしいです」

 大小様々な三角形がつながり、重なって1つのデザインを作り上げる。星さんが掲げたつながりと再生が込められた、復興応援ユニホームが完成しました。

 マイナビ仙台はリーグ前半戦、けが人が多く苦戦が続きました。

 須永純監督「良い時ばかりではないと思うんですね。そういった時にみんなで助け合いながら声掛けながら、あきらめないで攻め続けていく姿が重要になると思っています」

 廣澤真穂選手「このユニホームを着て得点を取りたいっていうのが一番の思いなので」

 遠藤ゆめ選手「まず見てくださる方に勝利を届けたい」

 復興応援マッチは、宮城県のセイホクパーク石巻で行われます。震災当時、復旧活動を行う自衛隊の拠点となった場所です。

 長船加奈選手「石巻市でサッカーができることに感謝しながら、来てくれた人に元気を与えられるように良い試合を見せてみんなで一丸となって戦っていきたいなと思ってます」

 マイナビ仙台レディースは、3月2日と16日に復興応援マッチとして赤のユニホームを身に着けて戦います。