次世代の原子炉とされる「高温ガス炉」の熱を使って水素を発生させる世界初の施設の建設を巡る意見交換が始まりました。

 政府が開発に力を入れる次世代の原子炉「高温ガス炉」は、冷却に従来使われた水ではなくヘリウムガスを使用します。

 原子炉の冷却でヘリウムガスはおよそ950度まで上がり、この熱を利用して大量の水素を作る研究をJAEA(日本原子力研究開発機構)が続けていました。実現すれば世界初ということです。

 この水素製造施設を建設するためには原子力規制委員会の審査を受ける必要があり、先月28日にJAEAと原子力規制庁の意見交換が始まりました。

 JAEAは意見交換を通して審査の範囲などを整理し、建設計画の申請などを進めたい考えです。