セブン&アイ・ホールディングスの創業家が自社買収して株式を非公開化する提案を取り下げたと正式に発表しました。

 セブンはカナダのコンビニ大手から買収提案を受けていて、その対抗策として創業家が金融機関や伊藤忠商事などと共同で自社買収することを検討していました。

 創業家出身で副社長の伊藤順朗氏らは4日に声明を出し、自社買収による非公開化を提案した理由について、客や関係者などに「大きな価値をもたらすことができると確信」したためだと説明しました。

 しかし、検討を進めるなかで、多額な買収資金を短期間で調達するのは容易ではないことが明らかになったとしました。

 創業家は「株式非公開化という方法に限ることなく、これからも自らの使命を果たす」としています。