カナダのコンビニ大手からの買収提案に揺れるセブン&アイ・ホールディングスは取締役会を開いていて、井阪社長の退任を決める方針です。

 (経済部・神宮桃子記者報告)  こちらの本社で朝から取締役会が開かれています。9年ぶりのトップ交代が議論されているとみられます。

 セブン&アイは去年、カナダのコンビニ大手から買収提案を受けました。対抗策として、創業家が自社買収することを検討していましたが、資金調達ができず断念しています。

 後任には、社外取締役のスティーブン・ヘイズ・デイカス氏が起用される見通しで、初めて外国人のトップが就任することになります。

 アメリカの「ウォルマート」などを経て、スーパー「西友」の最高経営責任者などを務めました。

 トップを刷新することで企業価値を上げ「独立路線」を模索するとみられます。

 国内に加え、海外事業をさらに強化する方針とみられ、セブン関係者からはデイカス氏は「小売りだけでなく、経営や財務に精通している」と期待する声が聞かれます。

 足元で主力のコンビニ事業が低迷するなか、具体的な成長戦略が描けるのか、夕方にも経営陣が会見で説明する通しです。