地下鉄サリン事件から30年を前に、救助時に隊員ら100人以上の負傷者を出した東京消防庁は、当時の状況を知らない職員らに向けて事件を受け改良された防護衣などの展示会を開きました。

 東京・渋谷区の東京消防庁消防学校で行われた展示会では、地下鉄サリン事件当時の救助の様子を記録した資料のほか、当時使用されたのと同じモデルの防護衣とともに事件をきっかけにより気密性が高く視界を広げるなど改良した新型モデルも展示されました。

 実際に特殊災害の対応にあたる現役の隊員らも訪れ、新旧の防護衣の違いを確認しました。

 東京消防庁は、当時の状況を知らない職員にも展示会を通して化学物質によるテロ事件などに関する知識を深めてほしいとしています。