中国の経済当局が「5%前後」とした2025年の経済成長率の目標について、AIなど次世代産業の活性化で「達成への自信は十分にある」との認識を示しました。
2025年の中国経済の見通しについて、国家発展改革委員会の鄭柵潔主任は内需低迷などの問題は「すべて克服して解決できる」と述べたうえで、「民間経済の勢いが高まっている」などとして目標達成の「自信は十分にある」と強調しました。
また、AIなどへの投資拡大や人材育成のため1兆元、およそ21兆円規模の基金の設立など国を挙げて次世代産業への支援を強化する方針を示しました。
中国政府が力を入れる次世代産業の一つがヒューマノイド・ロボットで、2023年に設立されたこの企業は世界大会で優勝するなどして、すでに日本やアメリカ、中東など主に研究機関向けに製品が販売されています。
Booster Robotics 国外事業部 劉威トウさん 「ロボットはAI産業の一部で、国家の強力な支援を受けることでスタート地点で他国に遅れを取ることはなかったのです」
中国では各地で次世代の人材育成にも力を入れていて、このロボットは中高生向けの教育にも使われています。
Booster Robotics 国外事業部 劉威トウさん 「研究機関と協力しロボットを音声コントロールする技術を開発中です。いずれロボットもスマートフォンのように革新を起こすでしょう」