イランの最高指導者ハメネイ師は、核問題でアメリカと交渉する意思がないことを明確に示しました。
ハメネイ師は8日、演説で「交渉を求める威圧的な政府」と、名指しはしなかったものの、アメリカのトランプ政権について「彼らの交渉は問題解決のためではなく、支配のためのもの」だと批判を展開しました。
また、交渉内容が核問題にとどまらず、国の防衛や外交でイランへの新たな要求が出てくるとの懸念を示しました。
トランプ大統領は7日、ハメネイ師に書簡を送ったことを明らかにしていて、イランが交渉に応じない場合は「核兵器を保有させることはできない」として、武力行使の可能性にも言及しています。
ハメネイ師の発言はこうしたトランプ政権の姿勢に強く反発したものとみられています。