岩手県大船渡市の避難指示がすべて解除されました。およそ2週間ぶりに住民が戻った、赤崎町外口地区から報告です。
(社会部・内海陽太朗記者報告) 取材した袖野雄さんの自宅があった場所です。火事で完全に焼けて崩れ落ちてしまっていて、今回の火事の脅威を物語っています。
このような状況のため、袖野さんは10日も避難所に宿泊すると言っていました。
一方で右側には比較的被害が少なかった住宅が並んでいます。
避難解除されて初めて夜ですが、明かりはついていません。
話を聞いたところ、寝泊まりは引き続き避難所で行うということです。
地域の一部ではまだ断水していたり、水道が出ていても安全性が確保されるまでは飲料水として使わないよう呼び掛けられているということです。
そのため、臨時で給水車を巡回させる対応が取られています。
元通りの日常になるにはまだ時間が掛かりそうです。
(Q.住民は受け止められない現実があると思うが、今皆さんにとって必要なことはどんなことか?) 今回の火事で少なくても210軒の被害が出ました。
別の地域で被害に遭った男性を取材すると、家がなくなり別の場所に住む人が増えれば地域のコミュニティーがなくなり、不安だと話していました。
ライフラインだけでなく、このような状況でもつながりを絶やさない地域のコミュニティーをまた再建することが重要だと感じました。
そのためには引き続き、継続的な支援も必要だと感じています。
建物が被災した住民に向けて14日から、生活や住宅の再建に必要な罹災(りさい)証明書の交付が始まるということです。