3月11日で、東日本大震災から14年です。宮城県南三陸町の旧防災対策庁舎では、鎮魂の思いを込めて庁舎を照らす明かりの点灯が始まりました。
旧防災対策庁舎は、震災の津波で避難した職員や町民43人が犠牲になりました。
南三陸町は10日から庁舎を照らす灯りの点灯を始め、訪れた人が鎮魂の祈りを捧げています。
佐藤仁南三陸町長「生き残った私として、ここで亡くなったみんなに自分のやれる事は何でもやってやりたいなという思いがずっとありましたので、ふるさととここに戻ってくる時は、この場所にちゃんと灯りがともっているよということを、亡くなった皆様方にお示ししたかった事が一番の思いです」
照明は毎月10日と11日の日没から日の出までと、お盆期間中などに点灯されます。
宮城県岩沼市では、震災で犠牲となった人たちを追悼する行事が行われています。
追悼行事、希望の灯火は岩沼市の沿岸部に
復興の象徴として整備された千年希望の丘で
行われています。
震災の記憶を風化させず教訓を後世に伝えようと、岩沼市や地元の住民協議会が6年前から実施していますが、参加者の減少などのため最後となります。
慰霊碑の前には、岩沼市の犠牲者数と同じ181個の灯籠が並べられました。
参加者「本当に涙出るやら(希望の灯火は)言葉に表せないくらいありがたい、安らかにお眠りくださいのほかない」
震災から14年となる3月11日は、献花台が設置され遺族らが花を手向けます。