11日で東日本大震災から14年です。江藤農林水産大臣は被災地について「先進的な地域となれるような支援をしたい」と思いを明かしました。

江藤農水大臣 「(復興には)まだ、ずいぶん時間がかかるだろうなと思います。元の姿よりもさらに良い、特に農林水産業においては先進的な地域となれるような支援を農林水産省としてはしたいなと」

 東日本大震災では、2兆4436億円の農林水産業の被害が発生しました。

 特に原発の影響を受けた福島県では、農業の産出額が県全体では震災前の9割まで回復したものの、浪江町や大熊町など「原子力被災12市町村」では4割ほどにとどまっています。

 また、水産業では福島第一原発の処理水放出で中国が日本産水産物の輸入を停止する状況が続くなど、解決すべき課題が多く残っています。

 江藤大臣は「時間の経過とともに被災地の求めるものは変わってくる」として、「現場の要望に沿った支援を続けたい」と話しました。