アメリカのトランプ大統領が核問題の交渉に応じるよう求めた書簡をイラン側が受け取ったことが分かりました。
イランの地元メディアは12日、アラブ首長国連邦の高官がトランプ大統領からの書簡を届けるために首都テヘランを訪問し、アラグチ外相と会談したと伝えました。
トランプ大統領は書簡でイランに対し、核保有を認めない立場を示したうえで、交渉に応じるよう求めていて、武力行使の可能性にも言及しています。
書簡を確認したことを受け、イランの最高指導者ハメネイ師は「我々は核兵器を求めていない」と強調したうえで、アメリカが示した武力行使にも触れ、「イランの対抗措置は決定的かつ確実なもので最も損害を受けるのはアメリカだ」と警告しました。
さらに、「交渉は制裁解除にはつながらず、状況をさらに複雑にするだけだ」と非難しました。