各業界の労働組合は相次ぐ満額回答を受け、賃上げは去年同様、高い水準になるという見通しを示しました。

 自動車や電機などの産業別の労働組合からなる金属労協は物価上昇による生活の負担の増加に対する経営側の理解が進み、今年の賃上げ率は33年ぶりに5%を超えた去年と同様の高い水準になるという認識を示しました。

 自動車総連は平均で1万8610円となり、1975年以降で最も高くなる見通しだとしています。

自動車総連 金子晃浩会長 「やっぱり3年(連続の高水準)というのは一つの区切りですので、今年やれるかやれないかというのは、これは日本経済にも大きく影響すると思うんですね」

 去年より4000円程度高いベースアップを求めた電機連合は、半数以上が過去最高額で妥結しています。

電機連合 神保政史会長 「電機の場合は、その大手が示した水準がこれから中堅中小への相場形成に大きな役割を果たします」