最北の秘境駅。日本で最も北にある無人駅が廃止となり、大勢の鉄道ファンが別れを惜しみました。

 看板の文字も、消えかけています。北海道稚内市にある「抜海駅」。

最終日に立ち会った鉄道ファン 「残ってくれるものと勝手に思い続けたが、とうとう、いよいよ、この時が来たなと…」

 普段は利用客もまばら。JRが廃止を決めた後も、稚内市が年間100万円の維持費を負担してきましたが、とうとう、それも今年度いっぱいに。

 この日ばかりは、極寒のホームも人であふれました。

最終日に立ち会った鉄道ファン 「抜海(ばっかい)という駅名がかっこよくて好きだった」

 日も暮れ、真っ暗になったホームは、ますます人でごった返しています。

最終日に立ち会った鉄道ファン 「こんなににぎやかで色んな人が…」 「中学ぐらいから行きたいなと思っていた。最後、ここで行くしかないなと」

 抜海駅を出発する、最後の列車です。

最終日に立ち会った鉄道ファン 「古い駅舎とか開業当時から変わっていない。木造の駅舎が魅力的。こんなに愛されているのに廃止はもったいない」