花粉症シーズンが始まっていますが、くしゃみや鼻水に目のかゆみだけではなく、肌のトラブルを訴える方も多くいます。
肌トラブルに詳しい、仙台市太白区とき皮膚科クリニックの西村季紘院長に伺ったところ、花粉皮膚炎の可能性が高いということです。
とき皮膚科クリニック西村季紘院長「花粉皮膚炎は、季節性の花粉が皮膚に付着することで起きるかぶれのようなもの。花粉が付着してしまって、皮膚バリアを超えてアレルギーを起こしてしまう状態になるので、元々肌が乾燥している方やアトピー性皮膚炎など皮膚疾患をお持ちの方はなりやすいのではないかと思います」
ここ数日の暖かさで花粉量が増えたこともあり、この日は約100人が訪れたそうですが1割に当たる10人ほどが花粉皮膚炎と診断されたそうです。
花粉皮膚炎は、特に花粉が付着しやすいまぶたなどの顔を中心にかゆみや赤み、表面のガサつきなどの症状が出ることが多いということです。
肌の表面で表皮にある皮脂や角質層は、外的な刺激やアレルゲンなどの侵入を防ぐ役割を果たしていて、これらがバリア機能と呼ばれています。
しかし、皮膚が乾燥した状態になると、角質層がはがれてすき間ができ皮膚のバリア機能が低下し外からの刺激を受けやすくなります。
西村先生によると、花粉皮膚炎は乾燥肌の方やアトピー性皮膚炎の方など肌のバリア機能が低下している方がなりやすいそうですが、肌が乾燥しやすく花粉が飛んでいる今の時期はそうでない人でも症状が出る可能性があるということです。
対策法の1つ目は、花粉をずっと肌に付着させないようにすることです。
花粉症の方もそうですが、自宅に帰ったらすぐに顔を洗ったり、早めにシャワーを浴びて体についた花粉を落とすことが重要だということです。
2つ目が、化粧水や乳液での保湿です。皮膚のバリア機能を高め、乾燥対策につながるということです。
肌がかゆいと感じている方は、もしかしたら花粉皮膚炎の可能性があります。対策を講じつつも気になる症状があれば、早めに皮膚科を受診して下さい。