首脳会談では、全面的な一時停戦ではなく、エネルギー施設の攻撃停止にとどまりました。アメリカでの受け止めについて報告です。

 (小島祐樹記者報告)  ロシアとの交渉に自信を示してきたトランプ大統領ですが、アメリカメディアからは、「期待に遠く及ばない結果だった」と厳しい声が上がっています。

 “トランプ外交”に期待する人たちの間では、ウクライナとの停戦に向けてプーチン大統領から譲歩を引き出せるかどうかに注目が集まっていましたが、ふたを開けてみれば、ロシア側が簡単には折れないということがより明確になっただけでした。

 合意したエネルギー施設などへの攻撃停止は、一見すると成果のようにも見えますが、支配地域の拡大などで時間を稼ぎたいロシア側のメリットの方が大きく、「プーチン氏に交渉のペースを握られている」と指摘する声もあります。

 ロシアとの交渉の厳しさを際立たせる結果に終わったと言えますが、トランプ政権の高官は23日にロシアとの高官協議を開くと明らかにしています。

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