アメリカのトランプ大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、ロシアとの停戦に向けてエネルギー施設への攻撃を一時停止することで合意しました。また、アメリカがウクライナの原子力発電所を所有することを提案しました。

 トランプ大統領とゼレンスキー大統領は19日、およそ1時間にわたって電話会談しました。

 ふたりが話すのは、激しい口論に発展した先月の首脳会談以来となります。

 アメリカ側の声明によりますと、トランプ氏は前日のロシアのプーチン大統領との会談内容を説明し、ゼレンスキー氏もエネルギー施設への攻撃を一時停止することに合意しました。

 また、トランプ氏はアメリカがウクライナの原発を所有することがインフラを保護する最善の方法だと提案しました。

 一方、ゼレンスキー氏が防空システム「パトリオット」の供与を求めたところ、トランプ氏はヨーロッパから利用可能なパトリオットを確保できるように協力すると応じました。

 アメリカとウクライナの実務担当者が停戦に向けた協議を、週内にもサウジアラビアで開催することでも合意しました。

 トランプ氏は会談終了後、自身のSNSに「非常によい会話だった」と投稿し、停戦に向けた協議は「順調に進んでいる」と強調しました。