運営会社が不適切な取引をしたため、2月から1カ月間の使用停止処分を受けていた宮城県の塩釜市魚市場が22日に業務を再開します。水産関係者などからは、安堵の声や再発防止を願う声が聞かれました。

 料理店「なんとか22日から再開することで、最初はどうか分からないけどまた活気が戻ればいいなと思っています」

 塩釜市魚市場を運営する会社が、マグロなどの水揚げ代金の一部を架空の会社を通じ漁船側に現金で支払い、市にうその報告をして施設使用料約80万円を免れていました。

 問題を受けて塩釜市は、2月22日から塩釜市魚市場の使用許可を1カ月間停止していました。

 魚市場近くにある塩釜水産物卸売市場に出店している店舗の3分の1近くの23店舗がマグロの専門店です。この1カ月間、訪れる人も売り上げも減ったと嘆きます。

 塩釜水産物仲卸市場坂本和正理事長「違う港で水揚げしてもらったりとかして、何とか魚は納められるようになっているけど、それでも今までの仕入れ量は無かったので、何とか食いつないできた。これから見直しをして、生まれ変わったところを改めて見せてほしい」

 塩釜市魚市場には22日、マグロを積んだ6隻の漁船が入港する予定になっています。