仙台市を拠点とする特殊詐欺グループが逮捕された事件で、リーダ格の男ら3人の初公判が開かれました。3人はいずれも起訴内容を認めました。

 リーダー格の大橋和之被告(35)や幹部の木村健太被告(33)ら3人は、共謀して2024年に偽の高額当選金サイトや出会い系サイトを運営し、被害者6人から手続き費用などとして1170万円をだまし取った罪などに問われています。

 仙台地裁で開かれた初公判で、3人は「間違いない」と起訴内容を認めました。

 検察側は冒頭陳述で「詐欺グループは仙台や東京などに拠点を設置し、運営部門やトラブルに対応する法務部門など役割分担していた」と指摘しました。

 また「仙台の拠点には、SNSでメッセージを送る打ち子が30人程度いた。24時間態勢のシフト制でマニュアルや進捗情報を共有して組織的に犯行を行った」と主張しました。

 次回の裁判では、被告人質問などが行われる予定です。