石破総理大臣は短時間正社員の導入などが盛り込まれた男女の賃金格差の是正に向けた報告を受け、「若者や女性が働きやすい魅力ある職場づくりを進める」と強調しました。
石破総理大臣 「若者や女性が働きやすく、魅力ある職場づくりを進めるため、『アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)』の解消を図るとともに、男女の賃金格差の是正に取り組んでいくことが必要であります」
政府のプロジェクトチームがまとめた報告書では、女性の就業率は高い水準にあるものの30代以降では非正規雇用の割合が高く、男女間の賃金格差につながっていると指摘しています。
そのため、労働時間や勤務地を限定して選ぶことができる短時間正社員の導入など「多様な正社員」制度を推進するとしています。
また、地方自治体で非正規職員として働く「会計年度任用職員」を常勤化させるなど処遇改善を図るように求めています。
さらに、女性の理系人材が少ないことも指摘し、中学・高校段階で理系への進路選択を促進することや教員によるアンコンシャス・バイアスの解消に向けた研修を普及するよう求めました。
石破総理は「地方創生2.0の柱は若者や女性に選ばれる地域づくりだ」として、意欲ある自治体を国としてサポートする考えを強調しました。
60を超える自治体からサポートの要請が来ているということです。