アメリカの政権幹部が民間の通信アプリを使って軍事作戦の情報をやり取りし、外部に漏洩(ろうえい)した問題で、連邦地裁の判事がメッセージを保全するよう政権側に命じました。

 ヘグセス国防長官やウォルツ大統領補佐官らトランプ政権の幹部が使った民間の通信アプリ「シグナル」には、一定の時間が経つとメッセージが自動的に消去される設定があり、民間の監視団体が公務に関する記録を保存する「連邦記録法」に違反すると提訴していました。

 連邦地裁の判事は27日、政権側に対してシグナルでやり取りしたメッセージを保全するように命じました。

 トランプ大統領はじめ、政権側は、漏洩したのは「機密情報ではない」と事態の鎮静化に努めていますが、議会からは国防総省に調査と報告を求める動きも出ています。