核軍縮に向けて国内外の有識者が議論する「国際賢人会議」のイベントに出席した岸田前総理大臣は「核兵器のない世界に向かって現実的な歩みを進めたい」と述べました。
岸田前総理大臣 「我々の子どもたち、孫たち、子孫たちが、核兵器のない世界に暮らす、核兵器のない地球に暮らす、こうした理想に向かって広島から、東京から、そしてきょうから一歩一歩、現実的な歩みを進めていきたいと考えています」
日本のほか、アメリカ、中国、ロシアなどの有識者らは「核戦争の危険性は過去数十年間で最も高まっている」として、各国間の対話や核兵器の原料となる物質の生産停止などを求める提言をまとめました。
また、来年開かれるNPT(核兵器不拡散条約)の運用検討会議に向けて国際社会に協調を呼び掛けました。
「国際賢人会議」は2022年、当時の総理大臣だった岸田氏が立ち上げました。