殺害された保育士の女性には心臓に達するほどの傷があることが分かりました。

 宮城県岩沼市の海岸で保育士の遺体が見つかった事件。死亡したのは保育士の行仕由佳さん(35)。

 関係者への取材で「職場に忘れ物を取りに行く」と話し、行方が分からなくなったことが分かりました。

 行仕さんの職場は仙台駅周辺。遺体が見つかった場所とは反対方向に位置します。

行仕さんが働く保育園の保護者 「優しい、すてきな先生でした。娘の様子をよく見てくれて、迎えに行った時に『きょう一日こういうことをしていたよ』と教えてくれる。(子どもは)『ぎょうちゃん』と“先生”付けず『ぎょうちゃん』って」

 司法解剖の結果、刃物で胸などを複数回、刺され、死因は失血死だったことが分かりました。

元警視庁刑事 吉川祐二氏 「容疑者の方の強い殺意を読み取れます。強い殺意で複数回、刺して、さらには心臓に達する傷。計画的な(犯行の)可能性が大きい。例えば容疑者が男性であれば男女間のトラブル、恋愛感情のもつれ、また金銭的なものも考えられるし、トラブルがあったものと思われる」

 警察は殺人・死体遺棄事件として捜査本部を設置。110人態勢で捜査しています。