夏の参議院選挙などを見据え、警察庁長官が全国の警察幹部に「極めて重要な1年となる」と話し、警備の徹底を指示しました。

警察庁 楠芳伸長官 「本年度は警備警察にとって極めて重要な1年となります。全国警察が総力を挙げて警備諸対策に取り組んでいく必要があり、その要として責務を果たさなければなりません」

 東京・千代田区の霞が関で行われた「全国警備部長会議」には警察庁の警備幹部や各都道府県警察の警備部長ら約100人が集まりました。

 今年は先日に開幕した大阪・関西万博や7月に参議院選挙が控えていて、台風や豪雨の時期とも重なることから、警備の態勢確保などが重要な1年になります。

 楠芳伸警察庁長官は3年前に安倍元総理が街頭演説中に銃撃された事件に触れ、「要人などに対する襲撃事件を二度と起こさせないという強い決意のもと、警護実施の在り方を不断に見直していくことが必要」と述べました。