21日に死去したローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇の遺書が公表され、ローマにある教会の簡素な墓への埋葬を希望していたことが明らかになりました。

 バチカンでは21日、フランシスコ教皇の死去を受けて教皇の公邸が伝統にのっとり、赤いリボンと蝋(ろう)の封印を使って閉ざされました。

 また、教皇の遺書が公開され、墓は簡素で特別な装飾はせず、教皇の名前だけをラテン語で記すように希望していたことも分かりました。

教会を訪れた観光客 「きのう教皇に会い感じた祝福をより近くに感じるため教会に来た。教皇が亡くなり今まで以上に彼を近くに感じる」

 遺書に従い埋葬場所はバチカンではなくローマのサンタマリアマジョーレ大聖堂になる予定です。

 フランシスコ教皇の死因も発表され、「脳卒中に続く昏睡と不可逆的な心不全」だったということです。

 教皇の葬儀は26日に執り行われることが決まりました。

 アメリカのトランプ大統領が参列する意向を示すなど、各国の首脳による弔問外交も注目されています。