全国の郵便局の7割以上で配達員のアルコール検査などの「点呼」が不適切に行われていたことについて、総務省は再発防止を求める「報告徴求命令」を出しました。
林官房長官 「点呼業務を実施しないまま貨物運送業務を行うことは、輸送の安全の確保を揺るがしかねないものと認識しております」
日本郵便では戸塚郵便局の配達員が業務中に白ワインを飲み、酩酊(めいてい)状態で配達業務を行っていた事案が発覚したことから全国の営業所に対して調査を行っていました。
林官房長官は23日、日本郵便から監督官庁の総務省と国土交通省に調査結果の報告があり、全国3188の営業所のうち2391カ所で酒気帯びの有無を確認する法令で定められた「点呼」が不適切に行われていたと述べました。
そのうえで、総務省が再発防止などを求める報告徴求命令を出したほか、国交省は監査などを通じて事実関係を精査し、厳正な対処を行うと説明しました。