宮城県内のほとんどの公立高校で卒業式が行われました。高校生活の3分の2をコロナ禍で過ごした生徒たちが、新たな門出を迎えました。

 仙台市青葉区の仙台第二高校の卒業式には、卒業生313人が出席しました。

 式では後藤順一校長が各クラスの代表者に卒業証書を手渡し「4月から成人年齢が18歳に引き下げとなり、あらゆる場面で大人としての自覚が求められるが、コロナ禍が明けた後の社会を見据え、国内外で活躍できる人になって下さい」とはなむけの言葉を贈りました。

 卒業生代表福田耕太郎さん「2学年、3学年は終始、コロナウイルスに振り回された2年間でした。目標としていた大会や準備を進めてきた行事が突如として無くなり、やるせない気持ちになることもありました。それでも、その時できることに全力を注ぐことで、不満はあれど後悔のない日々を過ごすことができたと思います」

 新型コロナウイルスの感染予防のため、国歌や校歌は歌わず、保護者は教室でモニターに映し出された式の様子を見守りました。

 卒業生佐藤優里菜さん「今まで一緒に過ごしてきた仲間が周りにいなくなるので、とても不安はあるのですが、自分なりに自分らしく大学生活を送っていけたらと考えています」

 卒業生高橋天音さん「(コロナ禍で)うまくいかないことも多かったんですけど、皆で協力して乗り越えたのがすごく大きかったなって思っています。たくさん友達とか親とかお世話になったので、今度は自分がそういう大人になっていけたらいいなと思っています」