戦渦が広がるウクライナ情勢についてです。ウクライナ人を採用して温泉旅館の再開を目指している男性は、安否の分からない現地の若者たちの無事を願っています。

 スマートフォンをじっと見つめる男性。宮城県大崎市鳴子温泉で、温泉旅館の再開を目指している佐々木清志さんです。

 スマートフォンには、ロシア軍からミサイル攻撃を受けた首都キエフの様子が映し出されています。

 佐々木清志さん「現地からは生々しい映像が入ってきますし、ウクライナのみんなが泣いていると」

 ウクライナを何度も訪れた経験がある佐々木さんは、親日的な印象に加えキエフの大学に日本語学科があることから、訪日外国人への接客係としてウクライナの若者10人を採用する予定でした。

 しかし、コロナ禍での入国制限とロシア軍の侵攻のため若者たちは来日できず、このうち男性1人は兵役についた可能性があり、安否の確認がとれていません。

 採用を予定していた女性からは、連日のように映像や写真が届きます。

 佐々木清志さん「夜は核シェルターみたいな地下街とかですね、ストーブも何も無い所でみんな肩を寄せ合って一晩明かしていると」

 佐々木さんは採用予定の10人だけでなく、できるだけ多くのウクライナ人を受け入れたいと話します。

 佐々木清志さん「日本人の皆さんは、ウクライナの方の受け入れ体制を万全にしています。1人でも多くの命を保護したいと思っております。無事をお祈りいたしております」