16日午後11時半過ぎ、宮城県と福島県で最大震度6強を観測する地震があり、県内で2人が死亡、130人がけがをしました。

 気象庁によりますと、震源地は福島県沖で震源の深さは57キロ、地震の規模はマグニチュード7.4と推定されています。

 最大震度6強を登米市と蔵王町で、震度6弱を石巻市、角田市、大崎市など13の市と町で観測しました。

 気象庁は、宮城県と福島県に津波注意報を発表。

 石巻港で午前2時14分に30センチ、仙台港で午前1時46分に20センチの津波を観測しました。

 消防によりますと、登米市と七ヶ浜町のいずれも70代男性が死亡しました。

 県内ではけが人が130人に上り、火災は8件発生したということです。

 野口ちひろアナウンサー「西仙台変電所の変圧器から出火し、現在も炎上中だということです」

 宮城野区のマンションや太白区の変電所で火災が発生しましたが、けが人はいませんでした。

 坪北奈津美アナウンサー「青葉区の仙台城跡です。こちらの展望台には伊達政宗公の騎馬像があります。この騎馬像が地震の影響でしょうか傾いています」

 また、周辺では高さ5メートルほどに積まれた石垣が幅15メートルにわたり崩れ、道路を覆いました。

 東北道では白石ICから福島の国見ICの間の上下、10カ所以上で路面のひび割れや隆起が確認され、白石ICと福島の桑折JCTの間の上下で通行止めとなりました。

 名取市にある樽水ダムでは、道路脇の斜面が30メートルほどにわたって崩れました。

 県によりますと、復旧のめどは立っていませんが、ダムの安全性に影響はないということです。