11日の宮城県内は、8月上旬並みにまで気温が上がった所もあり、季節外れの暑さとなりました。
この陽気に誘われて仙台では、桜が開花から3日で満開を迎えました。
宮城野区の仙台管区気象台では、午前11時ごろに職員が敷地内にあるソメイヨシノの標本木を確認し、基準となる8割以上の花が咲いていたため、仙台での満開を発表しました。
平年より2日早い満開の発表です。開花から満開までは平年なら5日ほどかかりますが、ここ数日は、初夏を思わせる陽気が続いたため、観測史上最短の3日で満開となりました。
仙台管区気象台主任技術専門官工藤則安さん「平年に比べてかなり高い気温で推移していましたので、それが影響していると思います」
そして「日本さくら名所100選」にも選ばれている柴田町の船岡城址公園では、約1300本の桜が山全体をピンク色に染めています。
山頂に向かうスロープカーに乗って桜のトンネルをゆっくりとくぐり抜けることができるほか、山頂からは残雪の蔵王を背景に咲き誇る桜を楽しむことができます。
なお「しばた桜まつり」は、新型コロナ感染拡大防止のため中止となっています。
11日の県内は、南から暖かい空気が流れ込んだため午前中から気温が上がり、最高気温は米山で29.2度、志津川で29.1度、白石で28.1度などとなりました。
米山の気温は8月上旬並みで、そのほかの広い範囲でも7月並みとなりました。
登米市米山町の道の駅では、アイスクリームの売れ行きが好調でした。
「かなり暑いです」「暑さにはアイスしかないかなと思って」
こちらの道の駅では、1ヘクタールの広さに10万本のチューリップが植えられていますが、季節外れの暑さからか、11日は例年よりも10日ほど早く花を咲かせているチューリップが、数本確認されたということです。