半導体製造装置メーカー世界大手の東京エレクトロンの新しい開発棟が宮城県大和町に完成しました。半導体市場の拡大を見込み、技術と開発力を強化する方針です。

 新しい開発棟は大和町にある子会社、東京エレクトロン宮城の敷地内に完成しました。 免震構造の開発棟は地上3階建てで、延べ床面積4万6000平方メートル、建設費には約520億円が投じられました。

 24日は、関係者約90人が集まり完成を祝いました。

 クリーンルームを複数備え、半導体の表面の膜を削るプラズマエッチングと呼ばれる装置の研究開発を行います。

 東京エレクトロンは半導体製造装置で売り上げが世界4位で、半導体の市場が更に拡大すると見込んでいます。

 東京エレクトロン宮城は、2011年10月から大和町の本社で研究開発を続けてきました。第3開発棟は7棟目になります。

 神原弘光社長「我々がここまで成長できたのも地元宮城の協力あってのもの。より一層、恩返しをする意味でも宮城から世界へ、世界一の工場を目指してやっていきたい」

 第3開発棟は今後、建物内に資機材を搬入し9月の稼働を目指すということです。