宮城県で季節が逆戻りしたような寒さの中、涌谷町の農家では一足早く田植えが行われました。

 田植えが行われたのは涌谷町の黒沢重雄さんの田んぼで、15日、小雨が降る中3月6日に種をまき15センチほどに育ったおもてなしの苗を植えていきました。

 おもてなしは、ひとめぼれが変異した早稲種の米で、ひとめぼれより約1カ月早く収穫できます。

 15日の宮城県は、3月中旬並みの気温となり寒い中での田植えでしたが、黒沢さんによりますと最低気温が霜が降りる恐れがある4℃を下回らなければ、田植えをしても稲に影響はないということです。

 黒沢重雄さん「田植えには雨が最高なんですよ。だめなのは風なんですね。天気が良すぎると霜が降りますけど、この天気ですとここ数日、霜の心配がないんです。ですからちょっと雨がぱらついていますけど、田植えには何も支障のない天気だと思っております」 黒沢さんは、おもてなしを5ヘクタールに作付けし、約20トンの収穫を見込んでいて、稲刈りは8月20日ごろの予定です。