16日に開かれた自民党宮城県連の支部長・幹事長会議に、茂木敏充幹事長が出席し「今年の夏と3年後の参院選で必ず議席を奪還する」と述べ、組織の結束を求めました。
自民党は今年夏の参院選について、世論調査の結果を踏まえ、無所属で自民会派の現職・桜井充さんを公認候補に決めました。
県連が推した元県議会議長の石川光次郎さんは、3年後の参院選での公認が約束されています。
自民党宮城県連会長・西村明宏衆議院議員「こうなった以上は石川光次郎候補を3年後に確実に当選させなければなりません。そして、そのためにも、今回の選挙戦、桜井充候補を押し上げなければならない」
党本部の茂木幹事長も「3年後」を強調し、この夏の選挙での結束を求めました。
自民党・茂木敏充幹事長「今回、次回、自民党議席を残念ながら宮城は持っておりません。(桜井氏・石川氏で)奪還に向けて取り組んでいければと思います」
桜井さんは6年前の参院選で、野党統一候補として自民党候補に4万票余りの差をつけて4選を果たすなど、これまで自民党と議席を争ってきました。
自民党・茂木敏充幹事長「まず桜井氏本人に、これまでさまざまな経過があるわけであります。そういった反省も踏まえて、本人が役員の皆さん、党員の皆さんに受け入れてもらえるよう最大限の努力をすることを私は強く求めたい」
出席者によりますと、報道陣が退出した後も、茂木幹事長は「自民党のルールを知らない桜井氏には党員の皆さんのご指導が必要」などと参院選での支持拡大に協力を求めたということです。
桜井さん自身も党員を前に頭を下げました。
桜井充参議院議員「私自身が、自民党という組織を知らなかったが故にこういうことになってしまったんだと本当に反省している。本当に申し訳ございませんでした」
桜井さんは今後、各支部長や幹事長と意見交換をし、組織内の理解を得る活動に臨む考えを示しました。
参院選宮城選挙区には、立憲民主党が県議の小畑仁子さん(44)の擁立を決めています。
また、日本維新の会が県内組織を立ち上げ、候補者の擁立を目指しています。