下水に含まれる新型コロナウイルスの量から今後の感染者数を予測する東北大学の調査結果が示され、仙台市の今週の感染者数はほぼ横ばいで推移すると見込まれています。

 東北大学大学院工学研究科の佐野大輔教授のグループは、仙台市内の下水処理場の下水から検出されたウイルス量から新規感染者数を予測しています。

 4月からの調査結果をまとめたグラフです。赤い線で示したものが予測値で、青い線が実際に確認された新規感染者の数です。

 先週は1484人の予測に対して、実際の感染者数は1381人でした。

 今週の仙台市内の新規感染者については、先週の実測値を104人下回る1277人と、わずかに減少すると予測しています。

 しかし佐野教授は、下水中のウイルス濃度はほぼ横ばいで推移しているため、この予測値を上回る恐れもあるとして注意を呼び掛けています。

 東北大学大学院工学研究科佐野大輔教授「ゴールデンウイーク後ということもあり、どんどん減っていく状況にはないと下水を見ていても思いますので、引き続き気を付けて過ごしていただく必要があると思っています」