仙台市は、保育施設に入れない待機児童が2022年度に入り解消したと発表しました。記録が残る1989年以来初めてです。
仙台市によりますと2022年度、市内の保育施設に入った児童は過去最高の2万1684人で、4月1日時点で待機児童ゼロを達成したということです。
仙台市内の待機児童は全国で最も多くなった2008年以降、減少傾向が続いていて、2021年は44人でした。
市では2022年度、保育施設を11カ所、定員を708人分増やしたほか、これまでに若手保育士の確保や1歳児の受け入れに対し市独自の助成制度を設けたことが待機児童の解消につながったとみています。
一方で、自宅や職場の近くなど希望した施設に入れず保護者が育休を延長するなどしたいわゆる隠れ待機児童は428人いて、希望施設と定員に空きがある施設のミスマッチを解消していく考えです。