2020年1月、宮城県大崎市の男性の自宅に火をつけ殺害した罪などに問われている女の初公判が仙台地裁で開かれ、女は「私は放火していません」と無実を主張しました。
強盗殺人などの罪に問われているのは、住所不定の無職、岩崎恭子被告(47)です。
起訴状などによりますと岩崎被告は2020年1月、大崎市古川の菊地稔男さん(当時72歳)から借りた約1000万円の返済を免れようと、菊池さんに睡眠薬を飲ませて眠らせた上、自宅に放火し殺害した罪に問われています。
仙台地裁で開かれた30日の初公判で、岩崎被告は「私は放火していません。保険金をだまし取ろうとしたことはありません」と無実を主張しました。
30日の裁判では詐欺未遂の罪について審理が行われ、岩崎被告が放火をしたのかが争点となりました。
検察側は「無収入で多額の借金をしていて動機があった」と岩崎被告の放火を主張しました。
一方、弁護側は「出かける前につけたアロマキャンドルが燃えうつった」と放火を否定しました。
菊地さんを殺害した罪の審理は6月27日から行われ、8月10日に判決が言い渡されます。