2021年の年末ごろから高騰が続いていたウニの値段がようやく下がり、例年並みに戻っています。

 身入りが悪く供給が減っていた、ロシア産の品質が回復したことなどが要因です。

 仙台水産近海特種部津田晃基次長「2021年の年末がすごい高値で推移していて、徐々に徐々に下がってきて、やっと例年並みの価格になってきて、お客さんの反応としては、やっと例年並みの価格になってきたねという感じにはなってますね」

 仙台水産によりますと、ウニの価格は最も高騰した2021年の年末には、1キロ当たり4万円から5万円と例年より1万円から2万円も高くなりました。

 要因の一つが、ロシア産ウニの供給の減少です。

 ロシア産の水産物は、ウクライナ侵攻による禁輸の対象になっておらず、価格高騰はウクライナ情勢ではなくロシア産ウニの身入りが悪かったことが原因ということです。

 更に、赤潮の影響で北海道産のウニの供給減少も重なり、2021年12月から2022年のゴールデンウイークにかけて高騰が続きました。

 このウニの価格が、連休明けから下がってきました。

 坪谷歩香記者「こちらのウニは2500円から3800円くらいの価格で、例年並みということです」

 春休みから大型連休にかけての需要期が過ぎたことに加え、ロシア産ウニの身入りが回復し供給量が増えたこと、更に宮城や岩手の三陸産のウニが増えたことが要因だということです。

 仙台水産近海特種部津田晃基次長「(ロシア産)ウニの身も良くなってきていますので、安定して入荷も増えていくと思います。三陸産が順調に上がってくると思うので、価格的には例年通りの価格で推移していくと思います」