値上げラッシュが止まりません。6月1日からも多くの商品が値上がりします。7月までに主要食品メーカーで約3000品目の値上げが予定されていて、家計を直撃しそうです。

 民間の信用調査会社、帝国データバンクによりますと、6月には1500以上の品目が値上げの対象となっています。

 品目別ではカップラーメンやハム、冷凍食品などの加工食品が最も多く、小麦や食用油の高騰を背景に約630品目が値上げとなります。

 6月1日の出荷分から日清食品のカップヌードルが21円の値上がり、サンヨー食品のサッポロ一番は60円値上がりします。

 調味料は約480品目で値上げとなります。6月1日の出荷分からミツカンの穀物酢は8円の値上がり、ブルドックソースでは中濃ソースが15円の値上がりです。

 また、酒類・飲料は原油高によるペットボトルの原料高騰でジュースが値上げされるほか、円安でワインなどの輸入コストがかさみ、約310品目で値上げとなります。

 帝国データバンク仙台支店情報部紺野啓二部長補佐「今までデフレと言われて価格を上げてること自体が企業にとってデリケートな部分だったが、一度そういった状況になれば価格を上げやすい」

 相次ぐ値上げで家計への負担を感じている消費者も少なくありません。

 消費者「輸入されているものが、多分一番上がっていると思う。私たちではどうにもならないですよね」

 「(買い物かご)1かご買うといつもより高い。同じ量買っても高いと感じる」

 みやぎ生協では、自社開発し独自に展開しているプライベートブランドの食料品などの価格を据え置く対応で、家計への影響を抑えたいとしています。

 一方、帝国データバンクの調査では7月にも1500を超える品目の値上げが予定されています。

 帝国データバンク仙台支店情報部紺野啓二部長補佐「この値上げは、これから本格化する値上げの始まりという位置づけでみたほうがいい。消費者物価という最終的な値段が跳ね上がるのはこれから。夏以降、更に値上げが本格化する可能性が高い」