2021年の衆議院議員選挙でトラブルが相次いだ仙台市選挙管理委員会では、夏の参議院議員選挙に向け、選挙事務の大きな要となる開票作業の研修が始まっています。
31日に泉区役所で行われた職員研修には、参院選で事務作業に当たる区の担当者20人ほどが参加しました。
職員が操作しているのは、投票用紙の文字を自動で読み取り分類する機械です。
投票用紙の裏表や上下をそろえなくても記入してある候補者や政党名を読み取り、分類することができます。
2022年度に着任した泉区選挙管理委員会の事務局長も試してみると。
庄司泰久事務局長「はい、大丈夫でした。
(投票用紙が)折れているのをテストしたんですけれども、円滑に分類していただきましたので安心できました」
仙台市選挙管理委員会によりますと、白票の水増しが発覚した2014年の衆院選から2021年の衆院選と知事選の同日選挙まで計11回、選挙が行われましたが、このうちの7回で開票作業でミスがありました。
2021年の同日選では、投票総数と投票者数が一致せず集計し直したことで、小選挙区の得票数が確定したのは予定時間から最大で7時間遅れ、翌日の午前8時半にずれ込みました。全来ぬ20の政令指定都市で、最も遅い時間です。
仙台市選挙管理委員会は、職員が手作業で仕訳ける投票用紙の分類を機械が一部担うことで作業時間の短縮を図るため、分類機を24台から29台に増やします。
庄司泰久事務局長「開票作業で分類機を使うことでトラブルの発生を少なくする。トラブルが発生した時に速やかに対処するために研修を行いましたので有益だった」
仙台市各区の選挙管理委員会では、参院選まで研修を重ねるということです。