関西電力は、宮城県川崎町で計画している風力発電について20日夜に住民説明会を開き、風車の数を最大23基から最大19基に減らすと伝えました。蔵王国定公園内には建設しないという計画の見直しに伴うものですが、説明会に出席した住民からは不安の声も聞かれました。
関西電力は、川崎町に高さ140メートルから180メートルほどの風力発電の風車を最大で23基つくる計画を立てていました。 1607ヘクタールにおよぶ予定地の一部は蔵王国定公園に食い込んでいて、宮城県の審査会では、異例の計画だとする批判が上がっていました。
20日夜に川崎町で非公開で開かれた説明会には、住民ら約30人が出席しました。関西電力の担当者は、国定公園内への建設を断念し風車の数を最大23基から最大19基に減らすと説明しました。
住民「国定公園を除外したからいいというものでもない」
関西電力「はい、はい。もちろん」
住民「いろんな角度から見た時の景観を損なってしまう。配慮しつつやってもらわないと何のための事業か」
関西電力「(指摘をいただき)ありがとうございます」
khbが入手した説明会の音声データです。20日夜の説明会に出席した住民からは、景観への悪影響を心配する声が聞かれました。
住民「(心配しているのは)やっぱり環境破壊ですね。全然(不安は)解消されていません」
関西電力再生可能エネルギー事業本部の豊田玲子マネジャーは、説明会後の取材に次のように話しました。
関西電力再生可能エネルギー事業本部豊田玲子マネジャー「土砂の問題にしろ自然環境への影響にしろ、これから調査を進めていく段階。その中で皆様のお声をいただきながら慎重に進めていきたいとお話させていただいています」
関西電力は、住民向けの説明会を25日まで毎晩川崎町内で開く予定です。