仙台市は、引きこもりの実態調査を行う方向で検討を進めています。40代以上の大人の引きこもりに関する相談が年々増加していて、仙台市では実態を把握し支援を充実させる考えです。
若林区にある、仙台市ひきこもり地域支援センターほわっと・わたげです。
引きこもりに関する相談を受け付けたり、人と交流する機会をつくるためのフリースペースを提供していたりしていて、24日の午前中は十数人が訪れ、体操などを通じて交流していました。
社会福祉法人わたげ福祉会秋田敦子理事長「40代以上がぐっと増えましたね。(相談する機関が)周知されて放っておけないとなり、親御さんが出向くようになった。ほとんどは親亡き後どうしたらいいんでしょうって、内容はね」
こちらには、毎年1500件から2000件の相談が寄せられていて、4年前からは40代から50代の引きこもりを抱える家族らからの相談が増えているということです。
寄せられた相談のうち40代と50代が占める割合は2016年度は10.7パーセントでしたが、2021年度は30.6パーセントと年々増加傾向にあります。
センターでは、若い頃に悩みを抱えながらもなかなか相談ができず、社会から孤立し引きこもっている40代と50代が増えていると分析しています。
仙台市では、このような引きこもりへ適切な支援を行うため実態調査を行う方向で検討を進めています。
仙台市障害福祉部清水充課長「引きこもりの方が抱えている課題ですとか、その背景、年代ですとかそういったところ(を調べ)どういった支援を望まれているかを分析してその後の施策に生かしていきたい」