新型コロナウイルスの感染者について、宮城県内では6日、先週の水曜日の2倍以上の491人の感染が確認されました。
感染者数が先週末から急に増えてることについて、専門家はこの傾向がしばらく続くと注意を促しています。
県内で6日に感染が確認されたのは、仙台市で322人、名取市で50人、富谷市で29人など計491人です。
年代別では、10歳未満が131人と最も多く、次いで30代が81人、40代が74人などとなっています。
気仙沼市の児童関連施設ではクラスターが発生し、7人の感染が確認されました。
県内の感染者数は6月20日から30日にかけては減少傾向にありましたが、7月に入って増加傾向に転じ、6日は491人と先週水曜日を268人上回りました。
仙台市民「私も含めて、ちょっと開放的になっているので、どうしても人の出入りっていうのは増えてきているので、その分感染のリスクも高くなってるのかなと感じます」
「少し緩んでるよね。気持ち的にね。医療従事者だから、その辺は特に力入れて気を付けてる点はあります」
専門家は、感染者数が増えている背景には、様々な理由が絡み合っていると言います。 長崎大学大学院森内浩幸教授「梅雨になって更にこの猛暑が訪れることによって、部屋に入って窓を閉め切って、そして(換気の回数が減り)冷房を入れたりするような生活になると、それからどうしても以前に比べると行動が緩和されるようになってきた」
更にこれまで打ったワクチンの効果が時間が経ち弱まっていることや、BA.5といった新たな変異株が広がっていることも理由と指摘します。
この傾向は全国的なもので、しばらく続くと注意を促します。
長崎大学大学院森内浩幸教授「今、ちょうど宮城県を含めた多くの地域で起こっているんだろうと思います。ですのでこの傾向はまだしばらくは続くだろうと思います」
森内教授は「改めて一人一人の感染対策と、余裕のある医療体制。また、重症化リスクの高い人への追加接種が重要」と話しています。