参院選は、投票日まであと4日になりました。今、社会が抱える課題に対して各候補者がどのように考えているのかをお伝えします。まずは新型コロナ対策です。

 新型コロナウイルスが、私たちの暮らしに様々な影響を及ぼすようになって2年以上になりました。

 感染拡大による医療現場のひっ迫に加え、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置など行動制限が出され、経済的にも影響を及ぼしています。

 朝日新聞仙台総局が行った各候補者へのアンケートで、政府の新型コロナ対応の評価はこのようになりました。

 「どちらかといえば評価する」と答えたのは自民党の桜井充候補、「どちらかといえば評価しない」と答えたのは日本維新の会の平井みどり候補と諸派のローレンス綾子候補、「評価しない」と答えたのは立憲民主党の小畑仁子候補とNHK党の中江友哉候補でした。

 「どちらかと言えば評価する」と答えた桜井候補は「未知のウイルスへの対応という点を踏まえれば政府の対策は基本的に評価できるが、産業への補償が当初飲食業に偏ったことは問題だった」としています。

 「どちらかと言えば評価しない」と答えた平井候補は「迅速さに欠けワクチンの予約受付方法など混乱が生じ、緊急的な経済支援もきめ細やかさが欠如していた」

 ローレンス候補は「感染者数だけに注目せず経済や精神的影響、過剰な感染症対策によって引き起こされる問題も鑑みたバランスの取れた政策が必要」などと答えています。

 「評価しない」と答えた小畑候補は「岸田政権は医療難民ゼロと言っていたが実現していない。医療提供体制の確保や保健所機能の強化など後手後手だった」と回答。

 中江さんから理由の回答はありませんでした。

 今後、感染対策と経済活動との両立についてどのような政策が必要か各候補者に聞きました。

 桜井充候補「オミクロンに変わってからインフルエンザと同じ程度の重症度になっていったので、これからは経済活動を優先すべきだと思っています。GoToキャンペーン、GoToイートとかそういう政策を合わせて行なってくることが大事だと思っています」

 小畑仁子候補「日本産の薬とワクチンの開発に力を入れていくだとか、経済の方を回していくって意味では、事業復活支援金の延長と金額をやっぱり拡大していく」

 平井みどり候補「濃厚接触者というのがありましてその撤廃ですね。やっぱり隔離をしなければいけないという基準もありますので、それをもう一度見直すと言うことは必要だと思います」

 中江友哉候補「感染拡大には注意を払った上で、外国からの観光客の受け入れを拡大していくべきだと考えております」

 ローレンス綾子候補「感染症指定分類を2類から5類に引き下げることだと思います。それによって、経済的活動も活発になっていきますので、それと積極財政ですね」

 候補者へのアンケートの詳しい内容は、6日の朝日新聞宮城県版に掲載されています。