仙台市中央卸売市場で、2022年初めてのクジラの生肉の競りが行われました。市内の百貨店では、早速販売会も始まりました。
競りにかけられたのは、商業捕鯨船が6月に三陸沖で操業し10日、仙台港に水揚げしたニタリクジラ50頭のうち4頭の生肉、約2.3トンです。
このうち、脂ののった希少な部位、尾肉は最も高いもので前年の倍の1キロあたり20万円で取引されました。
尾肉を競り落とした鈴力水産山口清一社長「(顧客が)ぜひとも一番いいのが欲しいということだったので、値段はちょっと高かったけど、期待に応えられる商品が買えたのでまずは安心しています」
仙台市青葉区の百貨店、藤崎では販売会が始まり、尾肉が100グラム2500円、赤肉は1000円で販売されました。
購入した人「いつもは冷凍のクジラを食べているので、生のクジラを食べてみたいと思って来ました。私は刺身です。ニンニクとショウガでいただきます」
藤崎マーケティング統括部鈴木健夫課長「宮城県にあるいろいろな食文化をこの機会に改めて知っていただき、楽しんでいただければいいかなと思っています」
藤崎の販売会は、14日まで行われます。また、ニタリクジラの生肉は県内の鮮魚店やスーパーでも販売されます。